日本で売っている地図と、韓国で売っている地図。おなじだと思うよね。 でも、じつは ちがうところがある。「ここまでが うちの国」と考えているはんいが、国によってちがうからだ。 2まいをかさねると、それが目で見える。
北海道の 東がわを 見てみよう。下のボタンを じゅんばんに おしてみて。
地図が ちがうのは、ぜんぶの場所じゃない。 たとえば 韓国の すぐ近くにある 対馬という島。ここは どうだろう?
32まいの地図を ぜんぶ 調べたけれど、対馬は どの地図でも 日本になっていた。 韓国の地図でも 日本だ。だから かさなりは——
0 km²
「地図が ちがう」といっても、ちがうのは ほんの一部だけ。 ほとんどの場所は、どの国の地図でも おなじだよ。
せかいじゅうを しらべたら、2つ以上の地図が かさなる場所が 17か所 見つかった。そのうちの5つ。
国のボタンを おすと、その国の地図に かわるよ。
エジプトとスーダンの あいだにある、やく 2,000 km² の土地。 すぐ となりの「ハラーイブ三角地帯」(やく1万8千 km²)は、 2つの国が どちらも ほしがっている。 ところが ビル・タウィルは どちらの国も「うちの国じゃない」と言う。
どうしてかというと、こっちを もらうと、ずっと 大きい ハラーイブを あきらめることに なってしまうからだ。
ここまでの地図で 色を ぬったのは、ぜんぶ 陸だった。 でも 国と国は、海にも 線を 引いている。そして その線も、かさなる。
岸から 遠くなるほど、その国の 力は 弱くなっていく。3だんかいだよ。
ここは その国の中。陸と おなじあつかい。よその国の船も 通ってよいけれど、 勝手に 魚を とったり、止まったり しては いけない。
ここは その国では ない。ここが いちばん まちがえやすい。 でも 魚を とったり、海の底の 資源を ほったり する権利は その国のもの。 よその国の船や 飛行機は 自由に 通れるし、海の底に ケーブルも しける。
どの国のものでも ない。世界ぜんぶの もの。
日本の いちばん南に 沖ノ鳥島という 島がある。 まわりに 何もない、とても 小さな島だ。 (今回しらべた 32まいの地図には、小さすぎて 1まいも のっていなかった。)
でも 「島」なら まわり 200海里までが その国の海になる。 「岩」だと 12海里までしか もらえない。 日本は「島だ」と言い、中国は「岩だ」と言っている。どちらが正しいかは まだ 決まっていない。
さっき 見た 3か所を、陸の広さと もめている海の広さで ならべてみよう。
竹島の岩は 0.20km²しか ないのに、まわりの海は その 8,000ばい ちかく。 国どうしが 小さな岩を とりあうのは、岩が ほしいから ではなく、その海が ほしいからなんだ。 日本と韓国には、線を 決められなくて「いっしょに つかう海」にした場所(82,610km²)もある。
国と国の さかいめのことを 国境という。 国境は、むかしの 話し合いや 約束ごとで 決められてきた。
でも、その 約束が 何回も 作られたり、「山の むこうまで」のように ぼんやり 書かれていたり、 そもそも だれも 住んでいない 岩だったりすると、あとから「ここは うちの国だ」「いや うちの国だ」と 考えが わかれてしまう。
そうして のこった 場所が、いまも 地図の かさなりとして 見えている、というわけ。
ここで見せているのは「それぞれの国の地図が どう 描いているか」だけ。 どちらが 正しいかは、国どうしが 話し合ったり、世界の ルールで 決めたりすることだよ。
日本の考えは 外務省のホームページに、ほかの国の考えは その国のホームページに 書いてある。気になったら、おうちの人と いっしょに 読んでみよう。
このサイトの地図で かさなりを しらべたのは 陸だけ。海の線は 入っていない。 だから「かさなりが ない」=「もめていない」では ないよ。
このサイトの地図は、コンピュータで あつかいやすいように、 海がんせんを かんたんな形に なおしてある。とくに 小さい島は、本物の形とは ちがって見えるよ。 大きさ(何 km² か)の数字は、そのまま つかっている。
つかったのは Natural Earth(ナチュラルアース)という、せかいの地図データを ただで 配っているところのもの。 国が じぶんで 作った地図とは ちがうところも あるんだ。作られたのは 2022年5月だから、 そのあと かわったことは のっていない。