せかいの地図を 32まい あつめてみた

地図は、国によって
ちがうって 知ってた?

日本で売っている地図と、韓国かんこくで売っている地図。おなじだと思うよね。 でも、じつは ちがうところがある。「ここまでが うちの国」と考えているはんいが、国によってちがうからだ。 2まいをかさねると、それが目で見える。

12まいの地図を かさねてみよう

北海道の 東がわを 見てみよう。下のボタンを じゅんばんに おしてみて。

4 つの島択捉島えとろふとう・国後島くなしりとう・色丹島しこたんとう・歯舞群島はぼまいぐんとう
やく 5,003 km²千葉県や 福岡県と おなじくらいの 広さ
2 まい「うちの国」としている地図の数

2でも、ぜんぶが ちがうわけじゃない

地図が ちがうのは、ぜんぶの場所じゃない。 たとえば 韓国かんこくの すぐ近くにある 対馬つしまという島。ここは どうだろう?

対馬つしまは 32まいとも「日本」だった

32まいの地図を ぜんぶ 調べたけれど、対馬つしまは どの地図でも 日本になっていた。 韓国かんこくの地図でも 日本だ。だから かさなりは——

0 km²

「地図が ちがう」といっても、ちがうのは ほんの一部だけ。 ほとんどの場所は、どの国の地図でも おなじだよ。

3ほかにも あるよ

せかいじゅうを しらべたら、2つ以上の地図が かさなる場所が 17か所 見つかった。そのうちの5つ。
国のボタンを おすと、その国の地図に かわるよ。

4だれのものでも ない土地

ビル・タウィル

エジプトとスーダンの あいだにある、やく 2,000 km² の土地。 すぐ となりの「ハラーイブ三角地帯さんかくちたい」(やく1万8千 km²)は、 2つの国が どちらも ほしがっている。 ところが ビル・タウィルは どちらの国も「うちの国じゃない」と言う。

どうしてかというと、こっちを もらうと、ずっと 大きい ハラーイブを あきらめることに なってしまうからだ。

5じつは、海にも ある

ここまでの地図で 色を ぬったのは、ぜんぶ 陸だった。 でも 国と国は、海にも 線を 引いている。そして その線も、かさなる。

まず、ことばを おぼえよう

岸から 遠くなるほど、その国の 力は 弱くなっていく。3だんかいだよ。

領海りょうかい — 岸から 12海里かいり(やく22km)まで

ここは その国の中。陸と おなじあつかい。よその国の船も 通ってよいけれど、 勝手に 魚を とったり、止まったり しては いけない。

EEZ(イー・イー・ゼット) — 岸から 200海里かいり(やく370km)まで

ここは その国では ない。ここが いちばん まちがえやすい。 でも 魚を とったり、海の底の 資源を ほったり する権利は その国のもの。 よその国の船や 飛行機は 自由に 通れるし、海の底に ケーブルも しける。

公海こうかい — その外がわ

どの国のものでも ない。世界ぜんぶの もの。

岩ひとつで、海が これだけ ついてくる

小さな島が、大きな海を つれてくる

日本の いちばん南に 沖おきノ鳥島とりしまという 島がある。 まわりに 何もない、とても 小さな島だ。 (今回しらべた 32まいの地図には、小さすぎて 1まいも のっていなかった。)

でも 「島」なら まわり 200海里までが その国の海になる。 「岩」だと 12海里までしか もらえない。 日本は「島だ」と言い、中国は「岩だ」と言っている。どちらが正しいかは まだ 決まっていない。

やく 40万 km²「島」だとしたときの 海の広さ
やく 38万 km²くらべる用:日本の 陸地 ぜんぶ
やく 280 ばい「島」と「岩」で ちがう 海の広さ

だから、小さな島ほど もめる

さっき 見た 3か所を、陸の広さと もめている海の広さで ならべてみよう。

竹島たけしまの岩は 0.20km²しか ないのに、まわりの海は その 8,000ばい ちかく。 国どうしが 小さな岩を とりあうのは、岩が ほしいから ではなく、その海が ほしいからなんだ。 日本と韓国かんこくには、線を 決められなくて「いっしょに つかう海」にした場所(82,610km²)もある。

6どうして こうなるの?

国と国の さかいめのことを 国境こっきょうという。 国境こっきょうは、むかしの 話し合いや 約束ごとで 決められてきた。

でも、その 約束が 何回も 作られたり、「山の むこうまで」のように ぼんやり 書かれていたり、 そもそも だれも 住んでいない 岩だったりすると、あとから「ここは うちの国だ」「いや うちの国だ」と 考えが わかれてしまう。

そうして のこった 場所が、いまも 地図の かさなりとして 見えている、というわけ。

7大事なこと

このサイトは、どちらが 正しいかを 決めていない

ここで見せているのは「それぞれの国の地図が どう 描かいているか」だけ。 どちらが 正しいかは、国どうしが 話し合ったり、世界の ルールで 決めたりすることだよ。

それぞれの国の 考えは、その国が 説明している

日本の考えは 外務省がいむしょうのホームページに、ほかの国の考えは その国のホームページに 書いてある。気になったら、おうちの人と いっしょに 読んでみよう。

色をぬったのは 陸だけ

このサイトの地図で かさなりを しらべたのは 陸だけ。海の線は 入っていない。 だから「かさなりが ない」=「もめていない」では ないよ。

島の形は かんたんにしてある

このサイトの地図は、コンピュータで あつかいやすいように、 海がんせんを かんたんな形に なおしてある。とくに 小さい島は、本物の形とは ちがって見えるよ。 大きさ(何 km² か)の数字は、そのまま つかっている。

この地図は「本物の国の地図」ではない

つかったのは Natural Earth(ナチュラルアース)という、せかいの地図データを ただで 配っているところのもの。 国が じぶんで 作った地図とは ちがうところも あるんだ。作られたのは 2022年5月だから、 そのあと かわったことは のっていない。

おうちの方・先生へ。 本ページは Natural Earth 5.1.1 の各国視点版(point-of-view)31か国+ISO中立版の計32枚を交差させ、 陸地における主張の重複を等積図法で実測した結果を、小学校中学年向けに書き直したものです。 Natural Earth は民間データセットであり、各国政府が発行した公式地図ではありません。 検出は下限であり(南極や朝鮮半島全域の主張など、構造的に写らない重複があります)、 誤検出も1件確認しています。計測方法・限界の全量・出典は 大人向けの詳細版に記載しています。 領有権の当否について、本ページは一切の立場を取りません。